私立大学の一般入試は、国公立大学がセンター試験後の1次試験と2試験で最大で受験できるのは2校までであるのに対して、私立大学の一般入試には複数種類の受験方法があります。
学校によっては、同じ学部・同じ学科であっても、時期の関係上、1次・2次まである場合もあり、さらには3次募集が行われる事もあります。入試の受験方式も一般入試としてはペーパーテストは必ずありますが、3科目の受験を行い、上位2科目で判定する形式のものから、初めから2科目で受験する場合もあります。初めから2科目の場合には、それぞれの得意科目として受験が行われる為、同一学校の学部学科であっても、受験の合格率としては下がる傾向がありますが、3科目受験で上位2科目採用という形式の場合には、近年では複数の大学で実施される様になった事もあり、倍率としてはそれほどの差がなくなってきました。
最近、関東の総合私立大学では同時に複数学部の受験を全国で同一型の試験を行う、全国同時受験形式も導入され始めました。この方法では事前に複数学部分の願書を提出しておくことで、1回の試験で複数の学部・学科を受験する事が出来る様になり、集中的に行われる事で精神的な負担も大きくなる事を避けれる様になりました。ただし、こちらの受験方式では一度の試験で全ての結果が出るという事なので、体調管理の重要性はより高くなります。
いずれにせよ、私立大学の一般入試の形態は年々多様性を増し始めており、今後も新しい形態の受験方式が始まる可能性もありますが、共通する対策として考えられる事は、過去問を時間内に回答してみて、志望大学や受験大学との相性の部分も含めて事前に確認を行い、自分に合った受験形式を選択する際の参考にする事から始まると思います。